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 先般の他団体の空手大会の試合で起こった件で、負傷された選手には心よりお見舞い申し上げると共に、一日も早いご回復をご祈念申し上げます。今回の事案が、社会的にも大きな問題となっている件について、当会の見解と今後の安全対策についてご報告致します。

 今回の件はフルコンタクト系他団体の大会で行われた試合ではありますが、当会においても決して他人事ではなく、絶対にあってはならない由々しき事態であり、大きな問題提起として捉えております。
 今回の事案を受け、当会では多くの会員の方々により安心・安全に試合や道場稽古に臨んで頂くためにも、防具の装着の義務付けと安全性の定期的な見直し、審判団・指導者には技が決まった直後や危険と判断した際には直ちに試合を止めて選手同士の間に入って攻防を止める行為、倒れた選手や負傷した選手の治療を最優先に考え迅速に医師の診断を仰ぐといったことや、選手やコーチに対しても反則技や危険行為(危険行為の指示を含む)の禁止を徹底し、それらの事項を支部長会議や審判講習会をはじめ、日常の道場稽古の中でも恒常的に指導していく所存でおります。

 当会では試合および道場稽古の安全面については、従前より審判審議委員会、選手強化委員会、医事委員会の各機関を設けて、医師等の専門家の指導も仰ぎながら、最重要事項として可能な限りの施策を行っており、競技においては審判審議委員会の主導で審判資格制度を施行し、定期的に資格認定試験を執り行うなど各審判はその技量によってランク分けされ、大会ごとに審判講習会やルールミーティングを開いて審判技術の向上に努めて参りました。また、防具についても競技者の年代に合わせて厳しい規定を設け、特に幼年~高校生また35歳以上の壮年については最大限の安全性を確保する頭部・拳・膝・脛・足の甲・金的等への防具の装着を義務付けております。

 国際空手道連盟 極真会館は、「競技団体」ではなく「武道団体」であり、「社会体育団体」でありますから、競技会の開催を最優先にしたり、「勝利至上主義」的に試合で勝つことのみに価値を置くのではなく、礼節や人格の陶冶、心身の健康増進、青少年の健全育成、会員同士の文化的交流を最も大きな柱とし、その上で技術向上や強さへの追求を実践していくことを組織的責務として活動しております。

当会では、空手道を愛する多くの方々が安心して安全に日々の稽古や試合に取り組めるように、今後もより一層の安全対策に努めて参る所存です。


国際空手道連盟 極真会館館長 松井章奎
創設者・大山倍達総裁没後30年、国際空手道連盟極真会館創立60周年の大きな節目でもある2024年にあたり、松井章奎館長が2011年に示した「極真会館・命知元年」の活動指針を、館長就任30年目の今、改めて公式表明しました。
また、これまでの団体活動の総括、極真会館の在るべき姿、極真空手の未来像についてなど就任30年目の所信表明をインタビュー形式で4パートに分けて語っています。
国際空手道連盟 極真会館 命知元年 2024年活動指針表明

松井章奎館長インタビュー
2024年10月 就任30年目の所信表明
Part.1「極真会館の理念と稽古で学ぶもの」

Part.2「競技ルールについて」


Part.3「組織と支部長の役割」


Part.4「未来永劫へのビジョン」

2024.10.25|お知らせ
11月30日(土)~12月1日(日)、東京体育館にて開催される「第56回オープントーナメント全日本空手道選手権大会」の大会情報およびチケット情報です。

【大会名】
✚日本赤十字社 災害義援金チャリティー
第56回オープントーナメント全日本空手道選手権大会

【開催月日】
2024年11月30日(土)~12月1日(日)

【開催会場】
東京体育館(東京都渋谷区千駄ヶ谷1-17-1)
※JR総武線千駄ケ谷駅、都営大江戸線国立競技場駅A4出口徒歩1分

【同時開催/11月30日】
2024極真祭(組手競技部門)

【主催】
国際空手道連盟 極真会館

【観戦チケットの種類】
[2日間通し券]
RRS席 40,000円(2日間通し券/1階アリーナ最前列/当日券も同額)

[1日券]
11月30日(土)
A席   4,000円(当日 5,000円/2階自由席)
※極真祭ご観戦の方も全日本初日のチケットをご購入ください(4歳から)

12月1日(日)
2階SS席  14,000円(当日 15,000円/2階南側中央5列目まで)
アリーナS席 9,000円(当日 10,000円/1階アリーナ席)
2階S席   9,000円(当日 10,000円/2階中央寄り指定席)
A席   6,000円(当日 8,500円/2階指定席)

【大会概要】
直接打撃制空手のパイオニア、国際空手道連盟極真会館が主催する「空手日本一」を決める歴史と権威のある「全日本空手道選手権大会」。56回目を迎える今大会は、来年春に予定される「第7回世界ウェイト制空手道選手権大会」の日本代表選考大会となっており、実績のあるトップ選手はもちろん、ベテラン勢から気鋭の若手選手まで全国から選抜された選手、海外からの招待選手が集い、2日間のトーナメント形式で優勝を争う。また、今年2024年は極真会館創立60周年(1964-2024)と創設者・大山倍達総裁(1924-1994)の没後30年にあたり、今回が記念大会となる。

【試合ル-ル】
I.K.O.極真ル-ルによる (素手・素足による直接打撃制、ただし手技による顔面・喉への攻撃は反則)

【試合方式】
体重無差別のト-ナメント形式による勝ち抜き戦

【出場選手数】
男子89名/女子30名

【主な出場選手】
■男子
荒田昇毅
(千葉海浜支部/第39回全日本ウェイト制重量級優勝)
山上大輝
(東京城北支部/第39回全日本ウェイト制軽重量優勝)
飯塚 翼
(東京城北支部/第39回全日本ウェイト制中量級優勝)
樋口知春
(総本部道場/第39回全日本ウェイト制軽量級優勝)
コバレンコ・コンスタンティン
(総本部道場/第13回世界大会6位)
トゥセウ・アントニオ
(I.K.O.フランス/第13回世界大会4位)
エキモフ・マクシム
(I.K.O.ロシア/第13回世界大会7位)

■女子
宮本 神
(本部直轄浅草道場/第39回全日本ウェイト制重量級優勝)
小城みなみ
(千葉北支部/第39回全日本ウェイト制中量級優勝)
ザベリナ・エリザベータ
(I.K.O.ロシア/第13回世界大会3位)