7月10日夏季昇級審査会レポート
基本、型、股割り、と順調に進む。補強審査は暑いせいか皆、普段より苦しそうな表情を浮かべたが脱落者なく無事終了。そして二段蹴りの後、組手に入る。
組手においては暑さにも負けず少年部、一般部共に白熱した攻防が見られた。
今回は少年部においても技を効かし倒す場面が見られた。
力のある一般部においては技が効いて倒れる場面を多々見るが少年部においては珍しいこと。
効かされても最後まで相手に向かっていく子供たちの姿に、強い精神と諦めない心 “極真魂” を見た。
オレンジ帯の村瀬哲也の動きが目立つ。
上の帯に対しても引くことなく堂々と戦った姿には皆が一目置いた。
緑帯の馬場修斗は組手において対戦者を圧倒。少年部ながら倒す技を確実に身につけている。
他の生徒も少しずつではあるが組手技術の向上が見られ今後がとても楽しみだ。
午後から行われた一般部は陽が昇り一番暑い時間、しかし、全員気合いを落とすことなく全ての審査課目を着々とこなして行く。組手においては全員が魂の籠もった打ち合いを繰り広げ。一般部、壮年部、共に「これぞ極真」という組手内容だった。
初級者が多かったため技術的に洗練されていないが、それ故に野性的な迫力ある組手が多かった。打ち合いが基本の極真空手。その原点がかいま見えた審査会であった。
じっとしていても汗が噴き出る環境の中、最後に審査とは関係なく、組手をしたいと名乗り出た岡島。その相手を申し出た吉川。組手開始当初から激しく打ち合う両者。この攻防に周りで見学している受審者から応援の声が大きく響く。 気持ちの切れない攻防が展開されている中、組手時間終了。両者に大きな拍手が鳴り響いた。
今回は初級者が多数ながら気持ちの入った審査会に名古屋中央支部全体の底が上がっているのが感じられた。 ほんの少し前と比較すると確実に初級者、中級者、上級者の各クラスの充実が見られる。9月に行われる全東海大会も同様に最後まで気持ちが途切れない白熱した攻防を期待したい。
レポート 齋藤充廣