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4月10日 春季昇級審査会レポート

4月10日春季昇級審査会レポート今回の昇級審査会も通常通り愛知県スポーツ会館にて午前が少年部、午後に一般部が行われた。
ただ、今回、少年部の審査では緑帯が多数受審することとなり、これまでにない白熱した審査会となった。
緑帯による連続組手においては終盤、疲弊してしまう者もいたが、河合竜弥が一本勝ちを納めるなど後輩の手本となる組手を披露した。


4月10日春季昇級審査会レポート特に小柄な福岡拓斗の組手には目をみはるものがあった。
連続組手の相手が全て自分より大きい相手であるのにも関わらず、正面から打ち合い圧倒している面もあった。
今回の審査に向け稽古に励んでいる相手に対して、このような戦いができるということは、日頃の稽古量、稽古に取り組む姿勢が頭一つ抜きん出ていることに他ならない。
今後に期待したい。


4月10日春季昇級審査会レポート一般部の審査では、工藤拓郎が師範の「鶴の一声」によって緑帯であるにも関わらず、急遽、茶帯と同じ連続5人組手に挑戦することとなった。
それに対し、静かに「押忍」の一言を発し、全く動じることのない工藤。
相手には一般中級の大会にて優勝している天野朝之、村瀬広高らが指名された。
相手の攻撃を冷静に捌き返していく工藤。連続組手であっても全く容赦ない相手の攻撃に多少押される場面もあったが、盛り返し優勢に持っていく。終盤には技ありを奪い、最後まで気持ちが途切れることなく見事な戦いを見せてくれた。


4月10日春季昇級審査会レポート最後は中学生である横井博紀2級の連続5人組手。
中学2年生であるのにも関わらず、一般の受審者5名を相手に圧勝した。
中学生でも小柄な部類に入るのに、自分より大きく力のある一般道場生相手に技ありを連発で奪取し、かつ全ての相手に対して確実に技を効かせたことは称賛に値する。
通常、連続5人組手では、4人目から5人目となると格段に動きが悪くなるものだが、こと横井博紀に限ってはそのようなことは全く無く、最後までいい動きをしていた。
一人目から休むことなく動き、最後までこのような戦い方ができるのは、彼の普段からの稽古の賜物だろう。体格に関係なく、努力すれば大きいものをも圧倒できることを証明した彼の組手は、一般道場生に大きな刺激を与えたに違いない。


4月10日春季昇級審査会レポート今回の審査においては、少年部、一般部、共に上級の受審者が多かったため、組手審査は大変見ごたえのあるものとなった。
初級、中級の受審者は上級受審者の真剣勝負の組手を多数目の辺りにすることができ、普段の稽古では得られない「学び」と「刺激」を受けたに違いない。
初級、中級の見本となる組手を披露できた上級者には、より一層の精進をして頂き、今後も引き続き後輩の見本となり、引っ張っていってもらうようお願いしたい。
レポート 齋藤充廣

2011.04.10|審査会